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象を読む人 象を書く人

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象 を通して出会うこと。出会う人。

電車の中で ④ 天職の仕事

幸い 花粉症の季節。
電車の中で 鼻をぐしゅぐしゅしても 不可解な顔される事もない。
その方のブログを 読み進んだ。

媛ちゃんを描いた「会心の作」は、そうなるべくして、モノづくりを理解する
媛ちゃんの飼育員さんの元に渡った。

今は幻となった、媛ちゃんの飼育員が書かれていたブログにも、
その方は心動かされていらした。
きっと 自分の道を信じて歩く者へ通じる思いがあったのだろう、と想う。

砥部動物園と縁が出来たからか、動物園のイベント用に注文を依頼されたり
多摩動物園に居たオス象 タマオ や小田原のウメ子さんを愛する方々からも
注文を受け、その方は 渾身の力をふり絞った作品を次つぎと製作されていた。

「動物達を 心の目で見ている方々からの依頼ですから、私も心込めて作ります。」

「媛ちゃんを知ったきっかけで動物たちを愛する方々と出会い つながりを持ち
お役に立てたことが、夢の様に思えます。」

タマオ の作品も ウメ子の作品も 依頼者から提供された写真を元に 作られた
というが、見とれるばかりに感心してしまう。きっと 何度も試作を繰り返した
果ての一点もの なのだろう。モノに吹き込まれる命を感じる。

でも 私を捉えて離さないのは、はな子さんのシリーズだ。
それまで その方のブログに はな子さんのことは、ほとんど登場しない。
しかし 作品を一見するだけでも、その方の心に住むはな子さんの存在と
思いは伝わってくる。

この一点だけ転載させて頂こう。
電車の中で ④ 天職の仕事_f0362800_15054759.jpg
線にしてみれば これだけ簡素化されているにも関わらず
はな子さんを知る者には、ひと目で はな子の動きさえ思い浮かべる事が出来る。

はな子さん特許の、竹ほうきや ホースを持たせた作品もあり、思わず
欲しい!! と叫びたくなる。

2008年には 初の作品展をアトリエで開催され、売り上げの一部を砥部動物園に
寄付なされた。双方に嬉しい寄付であったに違いない。

天職の仕事は順調に運ばれているご様子だった。
ところがブログは、思わぬ方向に展開して行く。



(続く)


by maria-elephant | 2017-05-06 22:06 | 象を書く人

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